美術館に行こう

ヘッダー画像の絵はエヴァレットミレーのオフィーリア。

当時、中学生だった私は美術の教科書に掲載されたこの絵に吸い込まれました。

描かれているのはハムレットの登場人物、オフィーリアの死について。

まだ、身近で死を目の当たりにしたことのない当時、まるで小川に流れる花束のようなその死は妙に心を惹かれたものです。

数年後、大学生ながらアルバイトを3つ掛け持ちして、一人、この絵を訪ねる為、イギリスのテートギャラリーにまで本物を見に行きました。

ミレーの絵は、その精工さの為、絵を仕上げるのに一日で1セント硬貨ほどしか進まないとぼやいていたそうです。

教科書の印刷では知ることができなかったその言葉の意味がその実物には現れていました。

小川の脇にはほら、蜘蛛の巣が…。

絵には全てが詰まっていると言われています。

歴史、文化はもちろん、医学、光学、生物学、心理学、LOVE、はたまた絵だけど音楽(古い絵に楽譜が精巧に描かれていたりするんですよ)まで。

この探求はさながら人に対するディープラーニング(深層学習)を行っているようです。

その探求にすっかりハマってしまった私は、珈琲の勉強と共に世界中の美術館にも足を運ぶようになりました。

その数はなんと!!…数えていません…。

美術館をオススメすると敷居が高くてとか、よく分からなくて、と言われます。

そういった方に私なりの美術館での周り方のコツを伝授したいと思います。

有名な作品を探さないでください


美術館に行く目的が有名なものを見に行ったという満足感のためだけではもったいないです。
私がよくするのは、最初は入り口から出口まで見て流す感じで歩いていきます。
その時に目を引いた作品を覚えておき、もう一度引き返して何故興味を引いたのかを確認しにいきます。

主人公の脇にも目を向けてください


歴史上、画家というのは哲学者としての一面を持っていることがたくさんありました。
画家は精工にただ描くことだけに意味を見出していません。
主人公と成る人物がいたらその周りの細部にも目を運んでみてください。
思わぬ発見があり、とても見るのが楽しくなってきますよ。

お子様も連れて行ってあげてください


よく、子どもは美術館駄目じゃないですか?っと言われますが、子どもにとってとても重要な教養の一つです。
しかし、しつけのできていないお子様を連れて行くことは駄目です。
普段からTPOをわきまえた人としての振る舞いができる子にしつけをしておく必要があります。

撮影OKでも基本的に写真を撮るのはNG


撮影OKだとよく見る光景が作品を片っ端から撮っていく人…それも携帯のカメラで。
例えばこれがヨーロッパで人生最後の旅行になるかもしれない。
だから、何枚も行ったその証拠を残したい。
その気持ちすごくわかります。
でも、そんな大切な思い出だったら余計に写真を量産するべきではありません。
とんでもないものを見てしまった…そんな絵の前でだけ写真を撮るのも良いと思います。
絵の写真が欲しければ綺麗なカタログが美術館に売っておりますので。

説明書き、オーディオは見ない聞かない


これ少し、諸刃の手法なのですが私は作品案内のオーディオを使ったことがありません。
また、既出のエバレットミレー含め、10何年画家の名前をまともに知りませんでした。
この意味はやはり、自分の感覚を鍛える為。
直感を持ってして自分だけのお気に入りの作品を見つけていく喜びを見出してほしいのです。

最後は併設のカフェでお茶を(又はOhanaでもいいよ)


美術館を出ると思ったより時間が過ぎていることに気付きます。
資本主義社会のラッシュアワーから解き放たれた瞬間を噛みしめるようにお茶でもしましょう。

※今回もいや、当HPの写真は全て私達が愛情をもって撮り貯めた写真になります。くれぐれも無断転載等されないようお願いいたします。