カフェインレスコーヒーについて

久しぶりに先日はデカフェってありますか?のお問合せをいただき一瞬デミタスカップと聞き間違えをしてしまいました(笑)

「デ」しか合ってないし…。

奥様が妊娠をされたのを期に少しカフェインについて気になったとのこと。

今回、カフェインレスコーヒー(デカフェ)についてうちのロースターにも問合せをさせていただき、当店として見解をまとめてみました。

大前提として我々のスタンスは、特定の食品が健康に良いや、悪いなどの薬理的効果やその逆の考えを持つことをかなり懐疑的に判断をくだしています。

それは、珈琲にも然りで、珈琲がガンを減らす(その逆も)や、ボケ防止に、など色々言われていますが、そのどちらにも賛同するつもりがありません。

さて、まず知っていただきたいのが珈琲のカフェイン含有量。

珈琲の生豆には0.6〜3%のカフェインが含まれています。

焙煎でほぼ増減の無いこのカフェインのパーセンテージの振れ幅は産地や品種によっておきます。

例えばアラビカ種(0.6〜1.5%)とロブスタ種(2.2〜2.8%)ではカフェイン含有量におよそ2倍の差があります。

そしてもちろん、これを抽出して飲料物とした珈琲にどのぐらいカフェインが移行されるかということも大切です。

ドリップコーヒー 約90mg / アメリカーノ 約50mg / 煎茶 約30mg / 玉露 160mg
※一杯150mlあたりの摂取量

カフェインは抽出時間によっても含有量が変わってきます。

次にデカフェについて。

安価なものは有機溶媒に生豆を浸してカフェインを除去します。

この有機溶媒に浸す手法の一つジクロロメタンを使ったものなどは、近年発がん性が指摘されており支持を得られなくなってきています。

その他には蒸し出す方法や天然の滝に生豆を浸して除去する方法…聞いただけで中々の労力を感じる製法は1500円/gかかると聞きました。

カフェインが味に影響を与えている部分は珈琲の複雑な構成要素の中では、さほど大きいわけではありません。

しかし、デカフェは味気なく、美味しくないと言われています。

一方、カフェインが半分のアメリカーノには味の性質は違えど味気ない感じはありません。

そこの差で何が起きているのか?

カフェイン除去のための製法は様々で、中には企業秘密となっているものもあります。

まだまだ、カフェインレスコーヒーの市場が小さい日本、マーケットの需要だけに応え知識のないまま我々の様な業者が安価な豆を使い始めたら?

先述の通り特定の食品にあまり意識を留めませんが、工業生産品となった珈琲には十分留意する必要があるのではないでしょうか。

今後の技術、カフェインに対する薬理効果、人それぞれの考え方、様々なことが関係してきますので皆様に判断を委ねたいと思います。

私達は心からの癒やしの効果に注力しつつも、カフェイン摂取としての珈琲を提供しておりませんので取りあえずはデカフェはステイかなぁ…。